これで解決!? -アメリカ・カナダの大学への出願と合格への道-

こんにちは、ゆーとです。

 

昨日の記事はたくさん拡散していただき、アクセス数も初回にしてはなかなかの数字を記録して本当に嬉しいです。ありがとうございました。今後ともよろしくお願いします。

 

2回目の今日は

アメリカの大学へ、正規生として留学している僕が、

どのようなプロセスを得て合格を獲得したか

 

を書いていこうと思います。

最終的に僕は、アメリカ4校、カナダ1校に出願し、すべての大学から合格をいただくことができました。

 この記事では、日本とアメリカの教育制度の違いも垣間見えるので是非目を通してください.

 

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注意:この記事の用語について

・正規生:学位取得を目的とした学生の事。アメリカの大学生。

・奨学金:アメリカでは給付型のみを奨学金(Scholarship)と言います。。アメリカで,

 日本の返済義務のある奨学金は(Student Loan)と言われます。

 

この記事は、「アメリカの大学へ行きたいけど、どうすればいいかわからない、周りに聞ける人もいない、助けて!」という方を始め、「単純に日本の受験制度とどう違うの?」

 

と気になる方や

 

高校生や現役大学生まで幅広い層に届く記事になるように努めたいと思います。

 

「また、アメリカの大学って入るの簡単って聞くけど、本当にそうなの?」という、よく聞く疑問にもお答えできるかと思います。

 

ちなみに僕は、このプロセス留学エージェントに頼らずやりました。

理由は、留学エージェントに頼ると、「資料請求1万…などから始まり、出願するだけでものすごいお金が出て行っていまう」という現実を知ったので、自分でやることを決意しました。

 

ただし、多くのエージェントは「初回無料相談」などを行っているので、見聞を広げるために片っ端から回りました。その過程で、業界見学を始め、いろんな人に出会えたのでこの経験はプラスでした。

 

さて、本題に入ります。まずは大学選びから

 

1 志望校確定まで

 「よし!アメリカの大学に行くぞ!」と決めても、大学の数は膨大です。どうやって決めたらいいのか、僕もベストアンサーは持っていません。ここではあくまでも、僕のやり方や知っている範囲で書きます。

 まずは、2年生のコミュニティカレッジに留学するか、4年生の大学にいきなり入学するかの2手に分かれると思います。

 

[コミュニティカレッジへ進む場合]

コミュニティカッレジを出た学生の多くは、その後4年生の大学に編入します。アメリカは日本と違い、編入が大変盛んです。「生活環境が変わった」、「専攻を決めたけど、この専攻なら違うところのほうがいい」など理由は様々ですが、とにかくアメリカの学生は編入に対して抵抗がないように思えます。

 

日本だと、編入は試験を受けなおしたりと、一大事ですよね。

そんな感じは全くしません。

 

僕自身は、コミュニティカレッジには入っていないのですが、友人のために調べた時に、入学基準や英語の要求が4年生大学に比べて低かった印象を受けました。

 つまり、日本の大学に行かないで渡米したい人や、英語にあまり自信がない人はまずここから始めてみるのが良いかと思います。

 

ちなみに、日本で入学基準が低い大学は何かと、「Fラン大学」と馬鹿にされますが、アメリカでは「いろんな人を受け入れている多様性を重視する学校」とポジティブに捉えられることが多いです。

 

[大学に直接進む場合]

まず、アメリカには大きく分けて、州立大学(State college/University)と私立大学(Private college/university)があります。

 

州立大学は私立大学より学費が安い傾向があります。

 しかし、学費の面でアメリカ人と明確に区別されます。例えば、カリフォルニア州民がカルフォルニア州立の大学に行くのは比較的安い反面、私たちのような外国人(International Students)の学費は倍以上高くなっています。しかし、奨学金の多様さなどから学費をセーブするチャンスも広がっています。

 

私立大学の学費は、場所にもよりますが信じられないくらい高いです。

 しかし、その分設備が充実している、授業が少人数なので教授や他学生との距離が近いなどの利点があります。そして、私立大学にはそれぞれの色がはっきりしています。(例えば、ポートランドにあるReed Collegeはヒッピーが多いなど)

 また、私立大学の多くは「リベラルアーツカレッジ」と呼ばれ、教養を非常に重視しているため幅広いことを勉強したい人のおすすめです。

 

僕は、どっちも出して、州立大学を選びました。入学の時点で奨学金をくれたこと、またその大学が高い合格率と多様性を謳って、LGBT学生や退役軍人学生へのサポートが多いのも魅力でした。

 

また、アメリカには有名大学もありますが、日本のように、「A大学が有名!」という感じよりは、「A大学の経済学部が有名!」でも「教育学部ならB大学だよね」という判断のされ方です。単純に名前を多く聞く大学が、皆さんの関心に会う大学とは限らないので出す前によく調べましょう。(本来、日本もそうなんだけどね)

 

なのでやりたい勉強が決まっている人は、その分野が強い大学を見ておくのをおすすすめします。出願の仕方も、日本では、「A大学のA学部を受験」という方式ですが、アメリカでは「A大学に出願」です。便宜上、専攻したいこと(学部)を出願するときに選びますが、専攻は後で何回も変えられます。

 

 

志望校を確定、出願

 ・必要書類の確認方法

基本的にアメリカの大学の出願はオンラインで行います。一部の資料を郵送しなければならない場合もあります。

志望校がどんな資料を要求しているかは、大学のサイトへ行き、Admissionというところで見ます。大学によっては、いきなり、Apply nowと書いているのでそこをクリック。その後、1年生から入る場合はFreshmanを、編入生の場合は、Transferをクリック。また、併せて、外国人の僕たちはInternational の項目をチェックする必要があります。

 

たいていの場合は以下の資料が必要になります

 

・願書

 願書は大学ごとのホームページから作成することも可能です。しかし、アメリカにはCommon Applicationというものがあります。これは、Common Applicationを採用している大学なら、1回作成した願書を何度でも使いまわせるという優れものです。自分の志望校が全てCommon Applicationを受け入れている場合は、いちいちそれぞれの大学用の願書を作成する必要はありません。URLをはっておくので是非チェックしてみてください。

https://www.commonapp.org

 

・高校・大学の成績証明書(日本語と英語)

これは通っている(いた)学校にお願いし、手に入れてください。

5校出すなら5セット必要です。英語の成績表は作成に時間がかかる場合があるので早めに言いましょう。これらは有料になります。

僕の高校の方が現金ではなく、「収入証紙」を渡す形式だったので、銀行に行って必要な金額分を交換しました。また、日本が1-5までの5段階であるのに対し、アメリカではGPA制度という4段階評価です

アメリカの大学は出願者に「最低GPA2.5はとっててね」などと出願要件に書いてあるので、だいたい自分の成績が4段階なら、どのくらいか、を把握することは重要です。下に、変換ソフトを貼っておきました。だいたいを把握するのにお使いください。

https://keisan.casio.jp/exec/user/1436449649

 

・残高証明

「銀行口座にこのくらい今お金がありますよ」という証明になります。「最低1年間アメリカでやっていける財力があるか」を証明します。これは不法労働防止の側面があるそうです。この資料はビザの申請をするときも必要になるので、必要分+1枚を銀行か郵便局でもらっておきましょう。

 

・英語力証明

英語が母語ではない場合、英語力を証明する必要があります。そのために用いられるのは国際的な英語能力試験です。おそらく、TOEFL ibt(アメリカ産)かIELTS(イギリス産)になるでしょう。

アメリカでは昔からTOEFLが主流ですが、僕はIELTSを受けました。TOEFLのスピーキングがコンピューター相手なのに対し、IELTSではネイティブの面接官とのインタビュー形式である点。アメリカ以外の国ではIELTSの方が使われている場合が多かったことが理由です。IELTSを持っていたおかげで後述するカナダの大学合格にもつながりました。

ちなみに、英検は日本の試験ですが、一部の大学では認められつるあるので持っている人はチェックしてみましょう。英検を英語力証明として使える大学の一覧は、英検協会のホームページに乗っています。またTOEICを採用しているところも1校だけ見かけました。

英語力が足りない場合でも出願は可能です。その場合、条件付き入学として扱われます。条件付き入学とは、「最初は英語コースに入って英語を勉強してね。英語コースプログラムが終わったら大学の授業とっていいよ」という形式です。英語コースは一般的に、ESLと呼ばれます。大学によっては、ESLと大学の授業を並行してとれるところもありますが、卒業が伸びる可能性もあります。

 

・自己推薦書(エッセイ)

これは、大学によってテーマがまちまちでもちろん英語で書きます。

自分が書いたテーマは、「人生で一番頑張ったこととその努力が今の人生に与えている影響」や「あなたの学校を建てなさい。そしてそれを説明しなさい。」など本当に色々なテーマがありました。

 英語でエッセイ作成は、IELTSの試験対策で慣れていたのでスムーズに行きました。

試験対策を、「将来これが自己推薦書作成に役立つ」と臨むのがポイントです。

 また、普段から自分が何を考えているのかがすごく試されるので、「日頃から批判的にニュースを見て自分の意見を固めておく」や「いろんな本を読んで教養をつけておく」ことも大切になるのではないでしょうか。特に基礎的な教養は、入学してからないと困ります。これについては別途書きますね。

 

・先生からの推薦書

1-2枚必要になります。大学や高校の先生にお願いすることになりますが、これをお願いするということの意味は重大です。自分が進学先で「大学で成績を落としまくる。迷惑行為を繰り返す」などを繰り返した場合、推薦文を書いてくれた先生の面子を潰し、信用を落とすことになります。改めて覚悟が決まる瞬間でした。これも、相手がいることなので早めにお願いしましょう

 

・SATのスコア

SATとはReading, Writing, Mathからなる試験です。比較的レベルの高い大学や一部の学部希望の学生に課されている場合があります。僕の出願した大学も「SATのスコアは必須ではないけど有利になるよ」と書いていました。僕は、「俺のエッセイは素晴らしいからSATはいらない!」と謎の自信を発揮し、合格するミラクルを起こしました。

 

大体共通しているのは以上のような項目です。

 

その他細かな書類がいくつか並びます。郵送したり、PDFファイルにしたりなどは大学ごとによって違うのでチェックしましょう。

 

これらを揃えて出願、あとはメールでの合格通知を待ちます。

 

この期間、メールで「出願したものなんですけども、足りない資料があったらご一報ください」と連絡を入れておくことをお勧めします。

 

いつまでたっても連絡がこない大学に連絡したら、「あー、〇〇が足りなかったよ」と言われ、急いでメールに添付して送り返したら「おめでとうございます!合格です」ということがありました。多分あれほっといてたら、書類不備で不合格だったはず…

 

また、カナダにも出願した理由ですが、「最近アメリカのビザ取得が厳しくなっている」と聞き、「大学受かったのにビザ拒否で大学いけないのは嫌だ」と思い、予防線でカナダにも出しました。今思うと、勉強したいって人が落とされるなんてことはよっぽどないと思いますが、当時は本気でビビってました(笑)

 

手順はアメリカと同じでした。ビザについては今度詳しく書きます。

 

今回は、僕がアメリカ、カナダの大学へ出願した流れを紹介し、できるだけ役に立つ情報になるように努めて書きました。実際にアメリカの大学生になってからどうだったかが、次回詳しく書きます!それでは!

 

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Twitter: @PdxYuto (主に大学生活のことメイン!ほぼ日本語)

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